るりたかブログ

家族のこと、仕事のことなど、日々のアレコレを記録に残そうと思っています。

後悔

先日、ようやく例のバングラデシュ人2名が帰国しました。

 

空港まで見送りに行ったのですが、思ったよりも時間に余裕がなく、すぐにチェックインして保安検査に向かわなければならなくなってしまいました。

きちんと別れのあいさつもできないまま保安検査所にバタバタと入っていく姿を遠くから見送りながら「バイバーイ!」って笑顔で手を振るしかありませんでした。

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「マー(義母)は泣き虫だから、泣く余裕もないくらいでちょうど良かったのかも」と思い直し、飛行機が飛び立つのを見守ってから空港を後にしました。

 

 

翌日、職場のみんなから「とうとう帰ったの⁈おめでとう!」「3ヶ月間もよく頑張ったねー!」「尊敬するよ」「お疲れさん!」と言われ、自分でも3ヶ月間よく耐えたなぁとしみじみしていました。

 

さっそく彼女らが使っていた日本では嗅いだことのないスパイス混じりの独特な匂いが染みついたタオルや枕カバー、タオルケットなどをクリーニングして家の中も大掃除して、気分も一新させたつもりでいました。

「あー、これでやっと通常モードに戻れる」そう思っていました。

 

 

でも帰国3日目にして、何だか彼女たちのことを考えてしまったのです。

 

 

夕食の支度中、子供が「ママーママー」としがみついてきて困っていると、さっと抱き上げて公園に連れて行ってくれたり、姉妹でケンカしている時も決して「叱る」ではなく、たしなめるように優しく接して仲裁してくれていました。

一生のうちにもう二度と来れないであろう日本にようやく念願叶って来たのに、私は些細なことでギャーギャー喚いて彼女らに我慢をさせて、今さらだけれど本当にそれが正しかったのだろうか。

怒られないかと日々気を使いながら生活をして、さぞや息苦しかったのではないだろうか。

 

不憫な思いをさせてしまったと後悔して涙が出てきました。

 

何でもっと優しくしてあげられなかったんだろう。

何でもっと好きなものを食べさせてあげなかったんだろう。

日本の甘いお菓子も、バングラデシュにはない果物も、もっと食べさせてあげれば良かった。

 

後悔先に立たずです。

 

義母は年齢的にも日本にはもう二度と来れないと思います。

 

バングラデシュのお母さん、辛く悲しい思いをさせてしまいごめんなさい。

 

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